■ものつくりのページ
◎ティッシュペーパーでまつたけ 清野いずみ「ティッシュペーパーでまつたけ」『たのしい授業』No.188(『ものづくりハンドブック5』にもあり) 仮説社 より このものづくりのたのしいところは,「ひとをだませる」というところ。さらにボクが実際にやってみたところ,「火遊び」のたのしさもあることを発見。 ボク「今日はとってもおいしいものを作るよ」 みなさん「なに?あっ,松茸だ!」 とだまされたみなさんは,ほかのひとをだますべく何本も作っていくのでありました。チャイムが鳴っても終わらない・・・。 翌日,「お母さんにバカ受け。おばぁちゃんなんて,自分でも作ってほかのひとに見せに行ったさ。せんせ,またこういうのを作ろう!」とカオリさん。 ・改良点 割いたティッシュ2枚をまるめてつなげるときに,「ティッシュを重ねたところで下になっているティッシュのほうから巻くんだよ」とアドバイスしてあげるといいです。 また,ガスコンロの火は火力がありすぎて,ピンセットでは持つ手が熱いです。そこでロウソクを使ってみたら,これが最高。すすがつくのでよりいっそうリアルに仕上げることができるのです。 「濡れタオルにおく」というのは必要ないみたいです。火がついても息を吹きかければ,簡単に消えます。 「松茸の味お吸い物」を水に溶かして,完成した「まつたけ」をそれにちょいとつけると,香りも完璧です。 「食品パック」(串団子とかがはいっているもの)と3色のバラン(赤と黄色が秋らしい)を用意して,完成作品をそれにつめてもらうと,さらにリアルです。 (2000.11.1) |
■緩衝材でおばけ人形 緩衝材を膨らませて顔を描くだけ。 kanshozai.pdf 2015.6.4 |
■水分子アイス こちらへ |
■誕生石の標本 鉱物入門に,迷信の授業としても ・レポート「誕生石の標本」 r誕生石.pdf 1419KB ・台紙 誕生石標本台紙.pdf 836KB 2004.8.31 ■完璧版 ・レポート 「誕生石の標本・完璧版」 r誕生石M.PDF 1.4MB ちょっとお金はかかりますが,誕生石全種類を集めました。 |
◎豆菓子の標本 2003.1のサークルで小笠原さんが平野孝典さんの「いろいろな豆」の標本を紹介してくださいました。宗像利忠さんも,こういった豆の標本を作っているのですが,どうもボクにはいまひとつおもしろくない。一番の不満は「豆は食べられるものなのに,そのまま食べることができない」ということみたい。さらにボクには「豆」というと「うぐいす豆」とかのほうがポピュラー。そこで「豆菓子の標本」を作ろうとサークルで提案したのですが,誰にも相手にされず,節分記念に自分で作ってみました。 まずスーパーへ買いだし。売っている豆菓子をすべて買ってきました。ちょうど節分コーナーがあってらくちん。しかし,ここではたと疑問が・・・「アーモンドなどのナッツ類は豆なのか?」 どうやら「豆とはなにか」から調べなければならない。そこで豆の本をさがしまくりましたが,これがまったくない!といっていいほど。豆はおいしくなかったり,殻が固かったりして生食できません。豆食の文化もおもしろそうだが・・・。 「フィリピン」の研究の方がたのしいため,豆の研究はここでお預け。豆とは「豆科の植物の実」ということ。ナッツは「木の実」という意味。ではピーナッツは?豆科なのにナッツ。でもピーとは「えんどう」のこと。たしかにピーナッツは,ナッツのような豆だよなー。 豆菓子を分類すると,圧倒的に多いのがピーナッツ。そして大豆とえんどうとそら豆。それをA4の紙にはりつけていくことにしました。授業では「ピーナッツってどうやってできるか知っている?」とかの雑談を交えながら。「わたし,子どもの頃,エビス豆が大好きだった!」とか思い出話にも花が咲いて,「この豆がおいしい」とか・・。 とりあえず,台紙だけ公開します。(2003.2.24) 豆菓子の標本.PDF 171KB |
◎パズルみたいなメッセージカード パズルみたいな広告をそのまままねして作ったメッセージカード。完全型紙付きです。PDFファイルで紹介。 ・追加情報 同様のモノを全日本交通安全協会のパンフレットで発見。それには著作権表示が次のようにありました。 FLAPPER U.S.Patent#5759328 Pats.Licensed to Bisho P. どうも「フラッパー」という名前で登録されているモノで,著作権者はビソーというひとらしいです。 ・レポート「メッセージカード」 Rmcard.PDF 825KB 実際にどのようになるのかを見ることができます。 ・型紙 mc.PDF 87KB 印刷して使うことができます。両面印刷対応。 ・サンプル mcSample.PDF 208KB 完成品のサンプルです。ハサミとのりがあればすぐに作れます。 これはあくまでもサンプルですので,サンプルのみの使用,紹介等を禁止します。 |
◎蛍光文字 夜の学校なので,部屋を暗くするのはとっても簡単。学校祭でも,その環境を生かして,飾り付けには「蛍光ポスターカラー」を使っています。電灯を消してブラックライトを点灯させると,蛍光の文字や模様がとても鮮やかに浮かび上がるのです。 今年は,「旗づくり」となりました。旗の中にもそういった蛍光効果を取り入れたいのですが,生徒さんは「明るいときは見えなくて,暗いときだけ見えるようにならないか」という要望。蓄光塗料を使う方法もありますが,明るいところでもかなり目立ちます。そこで考えたのが,合成洗剤を使う方法。 ふつうの洗濯用合成洗剤には蛍光増白剤が入っていて,これで洗ったものはブラックライトによく反応します。そこで洗剤を水に溶かしたものを布に筆で塗ってみました。驚いたのは,洗剤はほとんど水に溶けないことです。そして,繊維への浸透の速さです。これは界面活性剤の効果です。 さて,結果は大変うまくいきました。色地に合成洗剤を塗ったときは,塗ったあとが結構見えますが,白地の場合はほとんど見えません。そしてブラックライトを当てると,紫色に発光します。(2001.9.11) |
◎パソコンでプラバン 「インクジェット プラシート」 エイブリィ デニソン マクセル A5 5枚入り 500円ぐらい これはインクジェットプリンターで印刷できるプラバンです。色が白しかないのが残念ですが,たのしいプラバンをパソコンでデザインして作ることができます。しかも両面印刷可能で,レイアウトソフトもホームページから無償でダウンロードできます。 http://www.averymaxell.com 「作り方」には「トースターの余熱を使って」とありますが,ふつうのプラバンと同様に「加熱しながら」でも全く問題はありません。ただふつうのプラバンよりは,はるかに変形するのでドキドキものでした。プリンターを通すため厚みがないのも残念なところ。プラバンは厚い方が失敗がないのです。 でもでもプラバン作りがとてもたのしくなります。ぜひ透明のも出して欲しい。(2001.3.29) |
◎「発想法カルタ」 |
◎わたあめつくり いままで『ものつくりハンドブック』(仮説社)で紹介されているように「空き缶に穴を開ける方法」でやっていたのですが,このたびおもちゃの綿飴製造器を買ってみたところ,その性能の良さに驚きました。 「わたあめパーティ」 タカラ 購入価格3500円(トイザラス) 使い方は,スイッチを入れて余熱に1分ほど待ってから,砂糖を入れるだけ。この機械はグラニュー糖専用とのことで「上白糖や粗目糖ではできない」とのこと。おもしろい。湿度によって綿飴の出来方が違うので温度調節のスイッチもついています。 業務用の「本物」と比べて劣る部分は,音がうるさいこと。いや音は小さいのかも知れませんが,なんか不快な音です。また優れている部分は,業務用や「空き缶式」に比較して,出てくる綿飴があまり熱くないことです。だから手を入れても火傷の心配はありません。 でも実際には安全を考えて,機械を動作させているときは紙をかぶせておいて,ある程度できたら,機械を止めてから割りばしですくうとよいでしょう。また,こうやって間欠運転した方が,綿飴の出来も良いです。 グラニュー糖の綿飴は,食べると明らかに粗目で作ったものと味が違い,上品な感じ。 後かたづけは,水洗いするだけでとても簡単。うちのボンズがとても気に入って,何度も作っては食べていました。 これが3500円なら,もう自作の意味はないぞ・・・。(2000.12.3) |
◎マカロニアクセサリー 札幌の前崎彰宏さんから教えてもらったものつくりです。太いマカロニやアイスクリームのヘラなどに「アルファベットマカロニ」やいろんな形のマカロニをボスかで色を塗って貼っていって,糸を通して首から下げたり,安全ピンをつけてバッジなどにするものです。詳しくは,現在前崎さんがホームページを制作中ですので,そちらで紹介されるかと思いますが,「アルファベットマカロニ」がまず入手困難ですので,これだけは前崎さんに頼むしかないと思います。また最近は,細いマカロニしか売っていなく,太いマカロニを探して店を何軒も回りましたが,ついに発見できませんでした。でも,「キティーちゃんマカロニ」が売っていて,これは生徒さんたちには大好評でした。 普段の授業の時とは全く違って,とてもたのしそうに,そして真剣に作っている生徒さんたちの顔を見て,ボクもうれしかったです。(99/4/19) |
◎折り染め 斉藤敦子「折り染めは夢の世界」『ものづくりハンドブック2』仮説社 (記事にはボクの推薦文も載っています。) 今年の折り染めの授業は,ちょっと丁寧にやってみました。まず斉藤敦子さんから教えてもらった「練習」からスタートです。これは幅が2センチぐらいの短冊状の紙で折り方を練習するものです。四角折り,ふつう折り,正三角形折り,複雑折りとやっていきます。生徒さんが「先生,合わないよ」というのは,とにかく全部を同じ形に折ろうとするからのようで,「同じ形にならなくていいから,ひとつひとつが角のはっきりしている形になればいいの」と教えてあげます。このあたりが誤解するところのようです。 練習が終わったら,次は本番。それぞれの折り方でひとつずつ折って1時間目は終了です。生徒さんたちが折ったものは,名前を書いた封筒にしまっておいてもらいます。 2時間目はいよいよ染めに入ります。ボクが用意する色は,豊田泰弘さんからお分けしてもらった色をそのまま使っています。皿に濃いめのものと薄いのを用意します。中間色は色を混ぜてオレンジと黄緑色を用意します。うちの生徒さんは付けづめやマニキュアをしている人が多いので,指サックは必需品です。染めのテクニックはたくさんあって,とても1時間では伝えきれないので,「同じ角を最初はちょっとだけ,次は違う色でどっぷり染める。白いところが残らないように。」ということだけ伝えます。「白いところが残ったら,薄いグレーで染めるとイイよ」とも。 染めると紙はひどい状態になったように見えるので,生徒さんたちは「こんなになっちゃったー,失敗した」と悲観します。それを「いいや,これはきれいにできているよ」と開いてあげると,感動してくれます。おもしろいのは,おしゃれな女の子が色を選びすぎて作品がぱっとしないのに対して,男子があまり考えずにやって素晴らしい作品を作ったことでした。彼はクラスのヒーローになりました。 ほとんどの生徒さんは,新しく紙を折って,また折り染めに挑戦します。めんどくさがりやさんには,「紙を適当に折ったり,丸めたりして染めてもおもしろいかもよ」とアドバイスしますと,また立派な作品を作ってくれます。 さて見るからに変な作品ができることがありますが,ボクはそれも「うん,これもいいよ。なぜこれがいいかは,あとでわかるよ」とコメントします。実は,折り染めの紙を使ってボクは「おふだつくり」をするのですが,このとききれいな折り染めがいいのはもちろんなのですが,変な折り染めもまた様になるのです。ただ折り染めの段階では,何を作るかはまだひみつにしています。というのも授業プラン《心理学入門》のあとでやりたいから。(2000.9.10) |
◎分子パズル 4枚の両面に分子が印刷された紙片を組み合わせて4つの分子を作るパズルです。このもともとは,数年前の仮説実験授業研究会の全国大会のときの配付資料にあったものです。もともとは分子に色を塗ってからたのしむようになっていましたが,ボクはパソコンでそれら色を付けたというわけです。 しかし,ボクの不注意でこのパズルの出典(そのレポートの著者)が分からなくなってしまいました。いつの大会なのかもはっきりしません。このパズルはなかなか難しくて,たのしいものですので,ぜひ原作者を捜したいと思っています。何か情報がありましたら,ぜひ教えてください。 名前が「分子パズル」というのかどうかもあやしいです。(2000.7.23) ■ 前崎彰宏さんから反応 いただいたメールから転載します。 「分子パズル」は,前崎の考案(もちろん図案のみ)です。パズル自体は,ヨーロッパに古くからあるもので,はっきりした出典はありません。
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◎リング占い これは発案者が不明として1993年の夏の仮説実験授業研究会全国大会(山口)で大阪の米津敬信さんが紹介していたものをビニールコードで簡単にできるように石丸雅裕さん(北海道・旭川)が改良したものです。詳細は石丸さんにお尋ねください。 簡単に二人の相性が占えるこの「リング占い」は生徒のみなさんに大好評です。まず材料(一人分)ですが,ビニールコード(豆電球についてくるような細いもの)を30センチぐらいのを3本とビニールテープを1センチぐらいのを3片だけです。安いものなので,いろんな色のコードやテープを用意してあげると喜ばれます。 作り方は,一本のコードを輪にして,それをテープで軽く留めます。そして輪をばらすとどちらか一方にテープのついている状態となります。それを3本作るだけです。 使い方です。一人が3本のコードを束ねて手のひらにもってにぎります。もうひとりのひとに,コードの上と下を好きなようにつないでもらいます。全部つなげたら手を広げて,どんな形につながっているかで相性を占います。この占いが,また傑作なのです。なぜなら・・・「気持ちが通じている輪」「うまくいく輪」「信じられない輪」「どうしようもない輪」というようにだじゃれだからです。生徒さんたちはお互いにやってみては,「〈バラバラだ輪〉だ!」とか「引きつけられそうだ輪!」とたのしんでいました。こういう占いをやるとすぐに「あんた,私のことこんなふうに思っていたの!?」となりますので,「あまり信じてケンカをしないようにね」と忠告しますが,一般的な占いと同じく,「この占いは当たっている」と生徒さんたちには絶大な支持を得ています。やはり《心理学入門》という授業書案での授業が必要だなぁ。 生徒さんたちはすぐに「この占いは,線をつなげた人の相性なの?つなげられた人のなの?」と聞いてきますので,ボクは「〈相性指数は線をつなげた人が線を持っている人に告白したときの成功の可能性で,書いてあるアドバイスも線をつなげた人に対するもの〉と思ってください」という統一見解を持っております。この占いは,お互いが近づいて手を触れながらやるので,それだけでもドキドキするんですよね。(2000.6.2) |
◎七夕飾り ボクは毎年,生徒さんたちと七夕飾りを作ってたのしんでいます。そのきっかけは,《もしも原子がみえたなら》での1メートル枠に分子をつるしているとき,「このたのしさは七夕飾りだ」とおもったことです。そして,札幌の豊田泰弘さんがまとめられた「たなばたかざり」という小冊子がボクにはあったからです。 今年も教室に青のスズランテープをつるして,生徒さんたちに小冊子を配って,まず星形を作ってもらいました。「これができたらもう卒業していいから」などといいながら,折り紙にとまどう生徒さんたちにちょっぴり強制してやってもらいます。この星形はなかなか難しく,大人でも結構夢中になれるのです。星形ができたらシメタもの。「上手だねぇ。あなたなら,次の〈あみ〉もできそうだね。やってみて」と言うだけで,次々と挑戦してくれます。その間ボクは生徒さんたちが作った作品をつるす係です。「みんな何折り紙に夢中になっているのよ」という声が何度も出ましたが,「なんでかなぁ。でもたのしいな」とみなさん黙々と作っています。 ころあいをみて,「素敵な飾りができたね。こりゃ,お願いも書かなきゃね」といいます。最初は,生徒さんたちは抵抗感があるようですが,ひとりまたひとりとお願いの短冊が増えていきます。そして,とってもいい雰囲気で授業は終わるのです。 ああ,これだけでは言い尽くせないな。こんどレポートを掲載します。(99.7.8) レポートを掲載しました。【レポート】のページでどうぞ。 |
◎〈ぽっかいろ〉
この季節のあったかぁーい贈り物。手作りカイロでぽかぽかに。基本的な作り方は
『たのしい授業』93年12月号 No.135 か
『ものつくりハンドブック4』(仮説社)をご覧ください。
・レポート〈ぽっかいろ〉の授業
心も体もポッカポカの授業の様子と生徒のみなさんの感想文です。ぜひクリックしてお読みください。
・鉄粉について
鉄粉は必ず300メッシュなどの細かいものでなければなりません。以前に鉄粉の入手先として『たのしい授業』に紹介されていた佐々木工業は,現在は取り扱っていません。300メッシュの鉄粉は,教材屋さんに注文しても取り扱っていないことが多いです。鉄粉の入手にお困りの方は,【売り物】ページをご覧ください。ボクは製造元から箱単位で買っています。
また300メッシュの鉄粉でも反応しないモノがあることを何人かの方から聞いています。〈ぽっかいろ〉用に使える鉄粉は300メッシュで色が黒いものです。同じ300メッシュでも銀色の金属光沢があるモノは,発熱反応を起こさないそうです。また反応する鉄粉が500グラムで1000円程度なのが,反応しない鉄粉は3000円程度もするそうです。お気をつけください。
反応しない鉄粉の謎については解明されていませんが,反応する鉄粉は純度が低いことと関係ありそうな気がしています。「純度の高い鉄はさびにくい」というのを聞いたことがあります。
・袋について
折り染め用の障子紙を使っているのは,「〈折り染め〉用に切ったサイズのモノをそのまま使える」ということと「水に強い」という利点があるからです。もちろん折り染めをしたモノを使ってもとてもきれいです。
ただこの方法は小学校低学年などでは難しいようです。『仮説実験授業研究会ニュース1997年2・3月』で,徳島の近藤知子さんが「お茶パック」の袋を使っていることが載っていました。内袋としてお茶パックを使って,外袋には封筒を使うと簡単です。
◎《ポッカイロ》つくりのレポート
泉斗音美さんからいただいた電子メールを編集して紹介いたします。(99/2/8)
ポッカイロつくりました。以下,簡単なレポートです。
買い物に行った泉はバーミキュライトを手にいれられず,立ち往生しましたが,「たぶんバーミキュライトは保水剤に使うのだろう」と勝手に解釈し,他のものを探しました。すると,バーミキュライト入りの土でサボテン用のものがありました。これにしようかなと思ったのですが,原料に肥料が入っているのです。つまり窒素,リン酸,カリがはいっていそうです。そこで隣にあった「水苔」を買いました。水苔はとても軽くてたよりなかったのですが,「これも実験」と思って使うことにしました。ビニール袋は生協で買った小物を保管するジッパーつきの小袋を使いました。
7人くらいの子どもにパンチで穴を開けさせている間に他の子たちが塩水2ccを紙コップに入れ,水苔をひとつまみ入れてわりばしで混ぜさせ保水させました。お茶のパックにいれたあと,説明にあったように鉄粉を入れて,ビニールに入れた後,さらに「だしパック」(お茶パックよりひとまわり大きい)にいれ,発熱を待ちました。そしてみごとに発熱し,子どもたちは大喜びです。
1時間目に作ったのですが,2時間目「電池と回路」が終わってからグランドでのス
キー授業にたくさんの子が持ってでて,「まだあったかいよ!」と喜んでいました。私自身もはじめて作ってとても楽しかったです。
「もう一つ!」と叫ぶ子が多かったのですが,鉄粉が足りないので我慢してもらいました。感想文もとてもいいものがあり,やって良かったと思います。もっと鉄粉を買っておけば良かったと少し後悔しました。
反応を押さえるためにもっと大きなビニールも用意したので,大事に持ち帰ったようです。〈説明書もつけるとたのしい〉とあったけれども,準備しないままだったので,ちょっとそこも反省。理科とスキーだけの一日で,子どもたちは幸せそうでした。
ポッカイロを持ち帰った子どもがビニールを破ったら,「焦げそうなほど熱くなった」と言っていました。ちょうど市販の使い捨てカイロを持ち歩いていた子どもが「破れた!」といってそれを持ってきたので、「中を見てしまえば?」というと、さっそく全開にしてみんなでのぞき込んでいます。そこで教卓のそばの磁石を近づけると鉄粉がひげのように吸い付けられ,「わあ!」と驚いていました。「やっぱり鉄の粉だあ」「私もやりたいー」と盛り上がっていました。磁石にくっつかない粉は土のようでしたから,あれがピートモスなんでしょうか。
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