もともとは「ワープロの授業もたのしく」というレポートで,2年間受け持つことになったワープロの授業をたのしくするために工夫したことなどをまとめて,同じ趣旨でワープロの授業のことをレポートしていた小浜真司さんと共著にしてガリ本にしようと思っていたものです。しかしその作業が意欲も薄れ遅々として進みませんでした。しかし,内容的には国語の授業やことばあそびとしてもたのしめることばかりですので,ホームページでまとめながら公開することにします。(2000.5.23)
ワープロ・パソコンだからできること
このレポートの一部をサークルで紹介したときに,紙の上でやってもらおうと思いました。しかし,ここに紹介したようなことばあそびは,紙に枠が書かれていると,それだけで「こんなにやらないといけないのか」という気持ちになってしまうものでした。つまりワープロなどは,最初に枠があるわけではないので,「キミ子方式」のように好きなところでやめて完成というのが,実に気持ちよくできるわけです。これは新しい発見でした。(2000.6.27)
登場する生徒さんたちの名前は仮名です。
ワープロの授業だってたのしくしたい
6年前転勤して定時制に来たボクは「文書処理」というパソコンを使ったワープロの授業を担当することになりました。でもボクにはたのしい授業をする自信がありませんでした。というのも,ボクは以前に「情報処理」というパソコンの授業の教科を担当させられたことがあったからです。そのときは,「パソコンを使える能力と,パソコンを教える能力とは全く関係がない」というのをしっかりと確認してしまいました。どうしても「たのしい授業」ができないので,ボクがやったことといったら「ものづくり」ばかり。ほとんど毎時間,パソコンとは何の関係もない「ぽっかいろ」やら「べっこうあめ」などのものづくりをひたすらやっていました。
しかしこんど担当する「文書処理」では,科目履修といってこの時間だけやってくる社会人の人たちがたくさん「ワープロを習いたい」と受講していて,「ものづくり」ばっかりというわけにもいきません。そしてボクは「ワープロの授業だってなんとかたのしくしたい」と思ったのです。それは国語などのたのしいプランが仮説実験授業研究会周辺でも蓄積されてきていて,そういうのをなんとか活用できないかと思ったわけです。そこで全くのワープロ教育のシロウトのボクが手探りで2年間,毎週毎週「今週の授業は何をやろうか」と思い悩みながらやってきたのがこのレポートの内容なのです。それは苦しくもありましたが,「この苦労はきっとみんなの役に立つ」と思えたので,最初からレポートとしてまとめるつもりでした。
そんなとき小浜さんが「ワープロでたのしみました」という趣旨のレポートを発表されたことを知って,「共著で本にしませんか。きっと役に立つと思ってくれる人が少なくないと思いますよ」と持ちかけたのです。しかし製本はお金のかかることでもあり,特に実際に授業で使っていたパソコン(=PC9801シリーズ)が過去のものとなり使われなくなってきたこともあり,「あまり需要がないのではないですか」という小浜さんの予想にすっかり弱気になってしまっていたのでした。
そしてどこにも発表することもなく未完成のままだったこのレポートを偶然発見して,「ホームページこそいい発表の場である」と思いつきました。そこでできる範囲でこの場でまとめておきたいと思います。反応をお寄せくだされば,とてもうれしいです。(2000.6.1))
■ワープロでのことば遊びの授業
実際の授業は週一回2時間続きのものでした。最初の一時間はワープロの基礎講座や速度練習などを行って,次の一時間を以下に紹介するようなことをしてたのしみました。
授業では基本的に,「ここまでいったらおしまい」というところを設けて,「だれが最初にできるか」競争します。できた人から印刷して,黒板に張り付けていきます。休み時間に,それをみんなで見て,大笑い。
■『ことば遊び,五十の授業』より
鈴木清隆,『ことば遊び,五十の授業 子どものことばは遊びがいのち』,太郎次郎社,1984
という本にのっている言葉遊びはたのしいものばかりで,ボクは教師1年目からずっと気にしていたものです。それをワープロの授業でやってみたら,たのしい結果ばかりでした。
あ
◎「ことばが不思議な図形を作る」
先頭は「あ」で始まる言葉(文章)を,一行ごとに一文字ずつ長い文を作るというものです。それをワープロの文章1ページ36行まで誰が最初にいけるかという競争をしました。早い生徒さんでも,40分近くかかっていました。みんな文章に凝ってしまうのです。それでも,生徒さんたちが作る文章のおもしろいこと。あちこちで爆笑です。また,これって「本音」がちらっと出てきてたのしいです。
「い」や「う」でもやりましたし,何回でもたのしむことができます。
先日国語の先生にこのプランを紹介してみたところ,気に入ってくれて授業でやってみてくれました。生徒さんたちの評価もなかなか良かったです。(2000.5.23)
あか
あかり
あさはら
あきはばら
あんどろめだ
あさひしんぶん
あさからとんかつ
あすはうんどうかい
あむろはにゅーたいぷ
あさはみそしるできまり
ありのすをはげしくはかい
あすのもくひょうはたくあん
あきにはあきのたくわんじごく
松木浩司君作
(実際はA4いっぱい36行まで作成)
◎「漢字の五十音をつくる」
原案は五十音だけなのですが,濁音なども入れてみました。ワープロの授業では,漢字変換の練習にもなるかもしれません。
「无」は,ひらがなの「ん」のもとになった漢字だそうです。
漢字五十音表 |
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作成者 久藤正三さん |
||||
あ 阿 | い 伊 | う 宇 | え 江 | お 尾 |
か 加 | き 記 | く 久 | け 毛 | こ 子 |
さ 左 | し 氏 | す 素 | せ 背 | そ 祖 |
た 多 | ち 知 | つ 津 | て 手 | と 戸 |
な 名 | に 二 | ぬ 濡 | ね 値 | の 野 |
は 波 | ひ 日 | ふ 府 | へ 屁 | ほ 補 |
ま 真 | み 身 | む 無 | め 目 | も 藻 |
や 屋 | ゆ 湯 | よ 世 | ||
ら 裸 | り 理 | る 留 | れ 玲 | ろ 炉 |
わ 輪 | ん 无 | |||
が 画 | ぎ 擬 | ぐ 具 | げ 下 | ご 誤 |
ざ 座 | じ 時 | ず 図 | ぜ 是 | ぞ 沿 |
だ 打 | ぢ 痔 | づ 津 | で 出 | ど 度 |
ば 場 | び 美 | ぶ 不 | べ 部 | ぼ 簿 |
ぱ 派 | ぴ 否 | ぷ 付 | ぺ 辺 | ぽ 歩 |
◎「風が吹けば,男子がもうかる」
屁理屈のたのしさです。「風が吹けば」からスタートして,どんどんつなげてゆきます。最後の言葉をタイトルに加えてできあがりです。生徒さんたちの日頃の生活が目に見えるようです。
「風が吹けば会社がもうかる」
加藤恵さん作
風が吹けば,髪が乱れる。
髪が乱れると,しばり直す。
しばり直すと,時間がかかる。
時間がかかると,いらいらする。
いらいらすると,ストレスがたまる。
ストレスがたまると,遊びたくなる。
遊びまくると,お金がなくなる。
お金がなくなると,暇になる。
暇になると,テレビを見る。
テレビを見ると,飽きてくる。
飽きてくると,友達に電話する。
電話をすると,料金がかかる。
料金がかかると,親に怒られる。
親に怒られると,腹が立つ。
腹が立つと,ゲームをする。
ゲームをすると,夜更かしをする。
夜更かしをすると,寝坊する。
寝坊すると,給料が減る。
給料が減ると,会社がもうかる。
◎尻とり連句遊び
ルールは,「五七五であること」と「しりしりになっていること」のふたつ。結構いい作品がたくさん誕生しました。
・米田カツ江さん作 さあ書くと 思ってみても 困っちゃう うなぎやで 食べて良かった 土用の日 火のなかで 食べ頃になる さつまいも もう一度 学生時代に 戻りたい 今一度 きれいな肌に なりたいな 仲良しで 出かける旅は たのしいな 成田から 飛び立つ旅は 楽しみだ だるま屋の おいしいおでん 食べたいな 中伊豆の ステキな海で デートかな なかなかの 水着姿の みんなです すいすいと 泳ぐみんなが うらやまし |
・久藤正三さん作 うめぼしを 食べて酸っぱい 味がした 宝船 いで行く港 夢に見る 留守居して 一人でテレビ 見て眠り りんどうを 咲かせてたのし 花畑 計算を してもあわない 財布なか 会計を 持てば持つほど 足が出る |
・坂井良子さん作 うどん食べ 汗をかいたら やせました たけのこが うまい季節は 終わったか かあさんと ケンカするなよ 飯ないぞ 増築の お金がないわ 貸してくれ 例のこと いいたいけれど いわないわ ワンワンの 名前はコロと いうんです 好きですと 思った昔 なつかしい |
・熟語でしりとり
漢字−字句−句集−集会−会社−
・読みでしりとり
漢字−自己−故障−運命−印刷−
・迷路としてたのしむ
これはかなり難しいですが余裕のある人に挑戦してもらうと良いでしょう。
スタート
漢字 |
字句 |
合理 |
理科 |
字面 |
句集 |
集合 |
合図 |
面識 |
集会 |
会社 |
図書 |
識字 |
会合 |
社員 |
書面 |
板金 |
合板 |
員数 |
数字 |
金属 |
板目 |
数学 |
学生 |
標示 |
目標 |
学校 |
校長 |
示唆 |
標本 |
校内 |
長官 |
屋台 |
本屋 |
内部 |
管理 |
■マジカルシリーズ
テレビ番組の「マジカル頭脳パワー!」(日本テレビ)でも,ことばあそびをやっています。ボクは番組自体はほとんど見たことがないので,違っているかも知れませんが,そこから採ったことば遊びです。
◎しりとり
ふつうのしりとりなんですが,文字数が決まっています。文字数を増やすと難しくなります。これも何行まで行くかを競ってもらいます。
・2文字
と |
り |
り |
す |
す |
し |
し |
か |
か |
め |
め |
す |
・3文字
く |
す |
り |
り |
ん |
ご |
ご |
り |
ら |
ら |
く |
だ |
だ |
が |
し |
し |
た |
い |
い |
ん |
こ |
◎マジカルチェンジ
同様の遊びが『ことば遊び,五十の授業』や『たのしい授業』No.2(野村晶子,「ことば遊び タブレット」)にもあります。
決められた文字数で,前の言葉から一文字だけ変えた言葉を考えるものです。これも文字数が増えると,極端に難しくなります。
・2文字
と |
り |
く |
り |
す |
り |
す |
し |
う |
し |
く |
し |
・3文字
く |
す |
り |
か |
す |
り |
か |
す |
み |
く |
す |
み |
く |
る |
み |
く |
さ |
み |
■『たのしい授業』(仮説社) より
◎アクロスティックで自己紹介
野村晶子,「アクロスティックで自己紹介」,『たのしい授業』No.1 より
もうおなじみですね。
せいかくが
せんめんきのような
だいぶつに
いたずらを
まっさきに
さわりまくり
あきて
きたよ
◎「あいうえお あそびうた」
舘光一「五味太郎さんの絵本でたのしい授業」『たのしい授業』No.125で紹介されているものです。
五味さんのまねをして五十音でアクロスティックをしていきます。これが生徒さんたちには大人気。「来週もこれやろう。その次も,そのまた次も。」との声までありました。男子生徒さんは,「シモネタ」バージョンも作って盛り上がっていました。 五味太郎 『絵本 ことばあそび』 岩崎書店 あおい
いちごは
うれるまで
えんりょして
おこうよ
◎ラブレターの授業
山田明彦,「バレンタインデーにはラブレターの授業」,『たのしい授業』No.47 より
「たとえ・・・でも」「なぜ・・・だろうか」「多分・・・だろう」「どうか・・・ください」「まるで・・・ような」の形式を使って書く「ウソのラブレター」です。芸能人宛に書いたものが多かったなぁ。
心より愛する和田アキ子さんへ
あなたの警察官より
|
心より愛する我が内部の愛の化身さんへ
私に実ったあなたの恋心より
|
◎〈青春の悩み相談ゲーム〉
このゲームのことは,小原茂巳「ボクの教育原理」『たのしい授業』No.82のなかで簡単に紹介されてます。
パソコンを使ってのワープロですから,「悩み」の文章を入力しフロッピーに記録した後,フロッピーを集めてランダムに配って,「回答」を書き込んでから印刷してもらいました。
これはペンネームでやった方がたのしいです。
うちの生徒さんたちの「相談」は,社会人が多いためか「アパートの隣人の騒音に迷惑」などリアルなものが多かったです。また年配者も多くいますので,「青春(人生)の悩み」としました。
できたものからプリントアウトして黒板に貼り付けていきます。爆笑ものがほとんどです。
■青春(人生)の悩み相談室 [相談] 家の前に二階建てのアパートができて,日光浴ができなくなりました。どうしたらよいでしょう。 (白い雲のように) [回答] 隣の家を火事にしてはどうでしょうか。絶対ばれないシナリオをお教えしましょう。少々,多額のお金が必要ですが。 (S.Y) |
■青春(人生)の悩み相談室 [相談] 私には,とっても悩んでいることがあります。それは,本当の年齢よりも下に見られることです。 (定時制のメジャーリーガー) [回答] もしあなたが女性でしたら,将来,いや今だってとても素晴らしいと思います。また,男性でしたら,あまりいいことがありませんので諦めてください。 (迷える子羊より) |
◎わたしは□□歳
坂本知昭,「わたしは□□歳」,『たのしい授業』No.36 より
( )の中をうめてゆく「ウソの作文」です。
私は(99)歳。私は(まわりの生物がケンカをしないよう仲裁)の仕事をしています。
私がしている仕事にはいくつかの楽しみがあります。
第一に(すべての生きものが仲良くなることによって明るくなる)。
第二に(争いがなくなれば長生きできる)。
第三に(一番の楽しみは,喧嘩の仲裁をすることによってお礼がもらえる)。
私が(こ)の仕事をしようと決心したのは(二十歳)の頃でした。
それまでの私の夢や希望をふりかえってみました。ちょっと聞いてくださいね。
私は(夢がありました。それは金持ちになって裕福に暮らすことでした)。
しかし,(こ)の仕事をしようと決めてからもいくつかの困難がありました。
まず,(仲裁に入ってもなかなかいうことを聞いてくれないことです)。
それから,(なかにはお礼をくれないこと)でした。
でも,私はその困難にうちかって今の仕事につくことができました。すごいなぁ!
私は今こう思っています。
(以上)。
作者 久藤正三さん
◎〈うぉー!字をさがせ〉
星野好史「うぉー!字をさがせ」『たのしい授業』No.135 より
これは「複写の練習」ということでやりました。傑作が続出。特に漢数字の違いは難しい。実際はA4の大きさの紙一杯に書いてたのしみました。
鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖 鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖 鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖 鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖 鯖鯖鯖鯖鱈鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖 鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖鯖 |
二塁打二塁打二塁打二塁打二塁打 二塁打二塁打二塁打二塁打二塁打 二塁打二塁打二塁打二塁打二塁打 二塁打二塁打二塁打二塁打三塁打 二塁打二塁打二塁打二塁打二塁打 二塁打二塁打二塁打二塁打二塁打 |
◎お経
横山稔「お経のリズムで国語の勉強」『たのしい授業』No.67 より
阪田寛夫『夕方のにおい』教育出版センター 電車馬車自動車
人力車力自転車
交通地獄中高生
合唱練習土曜日
空腹帰宅晩御飯
漢字ばかりのこの詩を「漢字変換の練習」として打ってもらって,現在お寺で修行中の生徒さんに読んでもらいました。
■拙作のプラン等
◎AIU検定
うちの生徒さんたちには漢字が苦手な人がたくさんいます。それがワープロ上達の上での支障となっています。そこで単純に「ひらがなのみのワープロ検定をやれば純粋にキー入力の速さが比較できる」と思って始めました。ふつうのワープロ検定と同じように基準を決めて,基準をクリアした人には認定状を差し上げました。
ふつうのワープロ検定と違って,みなさんメキメキと上達するのがすごかったです。最高4段までいった人がいました。
・基準
10分間に五十音をひらがなで繰り返し打つ。
100文字以上 5級
200文字以上 4級 以降100文字ごとに級があがる。1級の次は初段。以後段位があがる。
(ミスタイプの分は文字数に含めない)
◎「ののはな」・・・・漢字変換の練習として
谷川俊太郎 『ことばあそびうた』 福音館書店 1973
「ののはな」
はなののののはな
はなのななあに
なずななのはな
なもないのばな
この詩集はすべてひらがな。それを漢字まじり文に直しました。うまく区切って変換しないとたのしい誤変換がたくさん出ます。
◎「きなこあめ」・・・・文章入力の練習として
つまらない文章だと入力していてもつまらなくなるだけです。そこで「〈入力した文章を実際に使ってみる〉というのはどうだろう」と思って考えたのが,「ものづくりの作り方を入力してもらって,そのあと実際に作ってもらう」ということでした。ちょうど川崎のたのしい授業フェスティバルでもらった「きなこあめ」(千葉・金子妙子さん)のレポートがあったので,それを使いました。入力し終わった人から「きなこあめ」を作ってたのしんでもらいました。
◎「探してください私のペット」・・・・イラストの練習として
イラストの練習しては,「家の地図を描く」などがありますが,一番たのしかったのが,この「探してください私のペット」です。「ペットがいなくなった」という想定で,ペットを探すビラを作るのです。そのビラには必ずペットの似顔絵とペットの名前を入れることにします。これはウソの作文です。友達の名前を付けたペットの絵を描いて,その特徴は友達のものだったりして,とてもたのしいものかができます。
◎「モモタロウ伝説」・・・・検索と置換,編集の練習として
まず普通の昔話の「桃太郎」を入力してもらいます。そのあと「鬼」などの言葉を「バナナ」などに検索置換する練習をします。それをやるともとの昔話は話が滅茶苦茶になっていますので,話が合うように文章を編集するのです。つまり新しい「桃太郎」の話ができるわけです。検索置換する言葉を選ぶことによって,よりたのしくなったり難しくなったりします。
■反応■
・岩瀬直樹さん(埼玉)のメールより 特に「国語・ワープロ・ことば遊び」が、最近では興味深く読ませていただきました。今,小3を担任していて,パソコンをやろうと思っていたのですが,このようなアイデアでやると,かなり楽しめそうだと思い,目から鱗でした。早速,追試してみます!! また,他に面白い実践が出来たら掲示板に書き込みますね!! いいアイデアをありがとうございます! |
・小浜真司さん(北海道)のメールより 丸山さんは,こんなにワープロの授業でやっていたのですね。すごいなあ。 前も書いたような気もしますが,ぼくは,中学校で,コンピュータの時間にほんの数時間,なんとかその時間をクリアできれば……というくらいだったので,丸山さんのように本格的に研究という形には自分はいけないな,というふうに思っていたことも,ガリ本づくりをためらった理由の一つです。組合教研にもっていって,コンピュータを使うのに当時四苦八苦していた技術科教師たちで散々だったこともあって(まあ,ある程度はそうなるだろうとは思っていたけど)「読んでくれる読者の顔があまり浮かばない」とゆうか,ちょっとぼくも弱気になっていました。もちろん,金銭面のこともありましたが。 だから「ぜひ,丸山さんの方で,まとめてくだされば……」と思っていたところに,このような形で復活してくださって,うれしいです。 これから小学校でもコンピュータを使うようになるから,研究もすすみそうだし,あと数年先にはとっても貴重な資料になりそうですね。 ところで,「コンピュータという最新機器をつかえば子どもたちはそれだけで楽しいだろう」という考えが技術科教師の中ではありましたが,この丸山さんとのやりとりや,ちょっぴりやったコンピュータ授業ではっきりわかったことは, 「コンピュータという最新機器をつかっても子どもたちはそれだけでは楽しくはならない」ことです。キミ子方式ではないけれど,たのしく束縛するようなものがなければ,「自由にたのしく使いなさい,遊びなさい」といってもできません。とにかく最初はさわれるだけで喜んでいたけど,すぐにあきてしまう人が続出しました。 そのへんは,ゲームソフト業界の人たちは,きっとよく研究しているんでしょうね。 きっとたのしい授業学派の人たちにとっては当り前のことだと思うけれど,この部分は仮説実験授業の考え方の証明というか,そんなことも感じました。 |